VCOの製作

ca30802005-08-10

なんとかVCOを組み立ててパネルにマウントするところまで終了。いやはや疲れた。
回路はtakedaさんのところ(http://www.aleph.co.jp/~takeda/radio/homemadesynth.html)のTB VCOhttp://www.aleph.co.jp/~takeda/radio/harvest/img/schem/DualTBVCO3a-schem.gif)の1VCOぶんを基本に、反転アンプ*2によるサミング部分と波形変換をくっつけたもの。takedaさん、有難う御座います。
http://www.chienowa.org/ca3080/VCO001.gif
回路図は上の通りです(問題のある回路図です)。takedaさんの回路ではレギュレータで5Vの基準電圧を作り出しているんだけれども、僕はとりあえず抵抗2本で分圧したものにパスコンを追加してみた。約7.5V。出力付近の抵抗値は音を聞きながらあれこれ試行錯誤。矩形波とのこぎり波の音量がなかなか合わなくて苦労した。これでいいのかなぁ? ちょっと不安。なにしろオシロスコープが欲しい。欲しくてたまらない。そうそう、PWMのところに1Mの抵抗を使ってるけど、そもそもLFOの出力がデカいのかしらん。LFO側であらかじめ分圧して出したほうが後々便利なのかも。
お約束だけどテスト段階でかなりのトランジスタが昇天。やっとみつけたペアのPNP&NPNをうっかり逆に挿したら、電源投入後数秒でPNPが破裂。ビックリした、気をつけよう。二次災害で他のトランジスタものきなみあの世行き。トホホ。抵抗も煙を上げたけど、取り外して抵抗値を測ってみたら全然ズレてなかったのに驚いた。そういうもんなのか。
で、なんのかんのでやっと完成! のように思えたんだけど、どうも5WAYのオクターブスイッチがおかしい。高いほう4つは綺麗にオクターブが出るんだけれども、一番低い、グラウンドに直結してる部分がオンチになる。OCT SW直後の電圧は綺麗に1Vづつ切り替わっているんだけどなぁ。大体100KのPOTを使ってるのもアレですね。手持ちが無かったんです。ここは10Kでいい。さてさてうーむ、回路図を眺めているとこれはR6の100Kが悪さをしてるんだな。グラウンドに直結したときとそれ以外とでは上に乗っかる抵抗の量が違うもんな。やっぱバッファに直結したほうがいいのかなぁ。ん? これ、グラウンドを切り離せば上手くいくんじゃないの?? ってなんとなくぼんやり思ったけどこれは後日実験。ていうかちゃんと理論的に計算しろよ俺。あとは、波形変換部分でオペアンプが1個余ってるんだけど、これはのこぎり波をあらかじめ増幅しといて、逆に矩形波の分圧比率を変えて全体のレベルを上げたほうがいいんだろうか。
色々気になる部分もあるけれども、とりあえず音はでてるし、VCOはこれで置いておいて次は・・・・VCAかな? とにかくテスト中、音が鳴りっぱなしだと耳に悪い! ヘッドフォンでのこぎり波を聴きつづけていると、外してもしばらくの間周りの音にフェイズがかかって聴こえる。かなり耳に悪影響なのは確か。
そうそう、気になるチューニングですが、前述のオクターブスイッチがオンチなのを除けば概ね良好。まだ温度補償抵抗を使っていないのですが、SH-101の音とMIXして聴いても、ほぼ追従してます。長いスパンの温度変化で多少のズレはあるけれども、それはTUNEのVRでこまめに調整すればよさそう。普通の長さの曲であれば1曲くらいはいけるでしょう。Yesのフルコピーとかやらなければ大丈夫。これが温度補償抵抗になったらもっと安定しちゃうのか。すごいな。
それと、PWMの音っていうのは50%を基準にしてもそれ以外が基準でも、そんなに印象は変わらない。であればtakedaさんのところで見られるように、PWMのVRCVはどちらかを選択する方式にしても良さそうだ。
サンプルMP3です。SH-101のシーケンサーCVをコントロールして、LFOモジュレーションとかいろいろ。リバーブは後で足しました。楽しくていじり過ぎたので長いですが、これでも3分の1くらいに編集したんです(汗) 音はSH-101と比べると完全に太くて野蛮。前にガツンと出てくるというか出て来すぎかもw まぁこれからVCAとかVCFを通ったらやや曇っていくんでしょうが、いやはや楽しみです。
http://www.chienowa.org/ca3080/20050810.mp3

今年の誕生日は自分へのプレゼントとしてオシロを買うぞ!(いや、先立つものが・・・)
あ! 今気づいたけどシンクアウトをつけるの忘れた!! パネルに穴すら開けてない! まぁ、もうひとつVCOを作ったら考えることにします、ハァ・・・・