スプリングリバーブユニット

ca30802006-03-28

大学のころ軽音楽系のサークルにいたのですが、そこで壊れたアンプを捨てるというのでなんとなくバラして取り出してあったスプリングリバーブユニット。当時はまだ自作なんてしていなかったのに、こんな後になって役立つとは。ともかくずっと部屋の隅に保管されていたそれを再利用すべくリバーブ駆動回路を組み立ててみた。

http://www.chienowa.org/ca3080/sprev.gif

回路図は上の通りです。山下春生さんの記事、「ミュージックシンセサイザーの回路から製作」のミキサー部分からリバーブ駆動ユニットを取り出したものです。オリジナルではリバーブ前にハイパス(C2&R2)とローパス(C1&R1)、リバーブ後にはハイパス(C4&R6)のフィルタ構成でしたが、いろいろやってみた結果、出力側にもローパス(C3&R5)を追加してあります。ちゃんとシールドされた箱につめれば出力のローパスはいらないかもです。とにかくノイズを拾いやすいのでリバーブユニットをちゃんとシールドすることが大事っぽいです。出力側でノイズを拾いやすいのでオペアンプはシングルにして出力側になるべくノイズが飛び込まないように配置などを工夫したほうが良いのかも。
さて音のほうですが、いやはや、やった、バンザイという音、思わず赤飯を炊きたくなります。やはりスプリングリバーブはいいですねぇ。強めにかけちゃっても恥ずかしくならないし(下品にはなるけど)、デジタルのスプリングリバーブシミュレーションとは存在感が全然違います。使ったユニットがけっこうリバーブタイム長めのものらしく、ちょっと使いづらいのですが、これはぜひ他のユニットも入手していろいろ試してみたいですね。
やはりキモは低音をいかにカットするかってところでしょうか。ハイパスを入れないとドロドロとしたいわゆる怨念がかった音になってしまいます。リバーブユニットの前と後でそれぞれフィルタの聞こえ方が違うので、いろいろ調整しながら自分に合った音を探り出すと良いでしょう。ちなみに今回の回路ですと、そのままだとややドロドロ、ミキサーなどで低音を削るなどして調整するのであれば出音としてはちょうどいい感じでしょうか(あくまで主観)。

サンプルサウンドです。SSM2040 FILTERの製作(http://d.hatena.ne.jp/ca3080/20051230)のときに作ったサンプルサウンドにリバーブをかけてみました。元音はこれ(http://www.chienowa.org/ca3080/20051223a.mp3)ですので、聴き比べてみてください。

http://www.chienowa.org/ca3080/revtest001.mp3
単にリバーブをかけただけの音です。雰囲気あるでしょ。

http://www.chienowa.org/ca3080/revtest002.mp3
バーブを2回録音して左右に振り分けてステレオ感を出しました。リバーブ音は多少ローカットしてあっさり目にしてあります。ヘッドフォンで聴くといいじゃん?