サンプル&ホールドモジュールの製作

LFOモジュールのパネルが少し空いていて、その部分にS&HをつけるかLFOディレイをつけるかで少々悩んだのだが、なんとなく気分でS&Hに決めた。人生、行き当たりばったりでどうにか渡ってゆきたいものである。
http://www.chienowa.org/ca3080/s_h.gif
回路は、エフェクタ自作&操作術という本の巻末に載っていた回路そのまんまです。嘘。ちょっと違う。C2は指定では0.047uだったのだが、持ち合わせがなかったので一番近かった0.033uを使用。このコンデンサはまさにサンプル&ホールドの心臓部分なので心配だったのだが、問題無く動いてるみたいなので一安心。結果、ちょっとサンプルできる幅が狭まっているのかな? 回路としては、パルスでFETを開け、C2に電圧が溜まるような、そんな回路(適当な・・・)。後半082に挟まれたあたり、VR1とC3で、発生した電圧にポルタメントがかけられるようになっている。これがなかなか使える機能。
サンプルソースにはノイズを、サンプルパルスにはLFOの方形波をそれぞれ内部パッチしてある。機能としてはランダム電圧発生のみに限られてしまう。ソースやパルスをパッチ式にしても良かったのだけれども、ランダム波を取り出すために使用することがほとんどだろうし、そのときいちいちパッチングするのも面倒。モジュールシンセとしては邪道なのかもしれないけれども。
完成後にふと机の上を見たら、ころがっていたコンデンサに「473」のプリント。あちゃー0.047あるじゃん。と言っても後の祭り。パーツはきちんと整理しておいたほうが良いという神からの啓示。
やはりひとつモジュールが増えると出来ることが何倍にもなるなー。適当にパッチングしてダラダラ音を出しているだけで時間がどんどん過ぎてゆく。楽しい。子供の頃の時間タームに戻るというか。トリップしちゃってんだろうな。

以下、サンプル音。

http://www.chienowa.org/ca3080/20051214a.mp3
いわゆるひとつのランダムノート。当然リバーブをかけたい。

http://www.chienowa.org/ca3080/20051214b.mp3
相当オシャレなランダムフィルター。S&Hに若干ポルタメント加味。

http://www.chienowa.org/ca3080/20051214c.mp3
ポルタメントをかけたS&Hで2VCOの片方に微妙なビブラートをかけ、不規則なディチューン効果を得た例。

楽しい楽しい。